今日は何の日? レモンの日 [(そして本も)]
今日ラジオから聞こえてきたのですが、
今日は「レモンの日」なんだそうです。
1938(昭和13)年10月5日、高村光太郎の妻智恵子が亡くなりました。
亡くなる前に、光太郎が手渡したレモンをかじる智恵子。
そんな様子をうたった「レモン哀歌」にちなんだ記念日なんだそうです。
智恵子が亡くなる前に、光太郎がレモンを携えて病院を訪ねるのは、『小説智恵子抄』に詳しいし、
「レモン哀歌」が収録されている『智恵子抄』も好きな詩集です。
それじゃあ今夜は、『智恵子抄(高村光太郎)』と『小説智恵子抄(佐藤春夫)』を出してきて、読んでみることにしましょう。
【参考】
ネットで記念日を検索したら、本当に「レモンの日」とありました。
http://hukumusume.com/366/kinenbi/pc/10gatu/10_05.htm
こんにちは♪
智恵子抄。昔読んだ事があります。
『小説智恵子抄(佐藤春夫)』は読んだことがありませんでした。
智惠子は東京に空が無いといふ、
ほんとの空が見たいといふ。
というところ、心に残っています。
「レモンの日」は知りませんでした。
2人の生き様は時代を越えて今も感動深く思います。
本って本当に色々思いいれがあって処分できないですよね。
大げさでもなく、身を裂かれるような思いがすることがあります。
母さまのように読書家だったら沢山そういう本おありでしょうね。
by coco (2007-10-07 17:42)
追伸
お身体大丈夫ですか?
季節の変わり目大切になさってくださいね。
by coco (2007-10-07 17:44)
COCOさん、こんばんは。
心配おかけしてすみません。
体の方はぼちぼちです。
そんな中、昨日はサッカー見にいってますし……。
困ったものです、はい。
『小説智恵子抄(佐藤春夫)』は、短い小説なのですぐ読めてしまいます。
『智恵子抄』の中で私が好きなのはいろいろありますが、
たとえば「あなたはだんだんきれいになる」かな。
どれもどれも智恵子への愛がちりばめられて、ステキな詩ですね。
今回話題にした「レモン哀歌」の書き出し、
「そんなにもあなたはレモンを待ってゐた
かなしく白くあかるい死の床で
わたしの手からとった一つのレモンを
あなたのきれいな歯ががりりと噛んだ」
は、死を前にした切実感が迫ってきて、なんともいえません。
本は、場所さえあれば、いくらでもとっておきたいのですが、
物理的にかなわないので、しょうがないですね。
本は処分しても、読んだ記憶があればいいかな、なんてね。
by のすけの母 (2007-10-07 21:42)
のすけの母さん、こんばんは♪
私も高村光太郎の詩が好きです。「がりりと噛んだ」というところが初めて読んだときからずっと心に残っています。
『小説智恵子抄(佐藤春夫)』、私も読んだことありませんでした。今回教えてもらったので、読んでみたいと思います。
病欠はしても・・・のすけの母さんのサッカー愛、見事です。
でも、お身体は大切になさってくださいね。
by ポッチ (2007-10-08 03:29)
ポッチさん、こんばんは。
光太郎の詩は、時に無骨で、時に甘く、時に退廃的で、私も好きです。
この機会にまた読み直しましたが、この年になっても、心に染み渡ります。
サッカー愛は……「愛」っていうか、もう「くされ縁」みたいな「なれ合い」というか、そんな感じです。
カッコよくいえば、生活の一部なので、サッカー観戦は息するように見てしまいます。
by のすけの母 (2007-10-09 20:28)