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『疾走する女性歌人/篠弘』 [(そして本も)]

「女性歌人」って……じゃぁ「男性歌人」ってわざわざ言う?
という愉快ならざるところから読み始めました。
読み始めて、
男性からなる男性中心の歌壇から、女性の歌人について言いたいこと言っている!!
と思い、
「男もすなる短歌といふものを、女もしてみむとてすなり」などと口をつき、
いい感情を抱けないまま、それでも、載っている女性の歌人の短歌は素晴らしい物が多く、
掲載短歌だけを最後には読んでいました。

中でも、道浦母都子の学生運動の歌が印象深いものでした。
のほほんとした学生時代をおくった私にとって、良きにつけ悪しきにつけ学生運動というものは、輝いて見えました。
自分の生を根本から問う……青臭いけれど、それも若さ。
そして、そういうことの対極にある恋心。
それも、人間としての当然の有り様。
それが見事に詠まれているのです。

  ガス弾の匂い残れる黒髪を洗い梳かして君に逢いにゆく

ほかにも秀歌がたくさんあって、この本はそういうアンソロジーとしてとっておこうと思いました。

ところで、
私事ながら、しばらくの間、このブログをお休みします。
最近更新が滞り、今更「お休み宣言」もないのですが。
また、皆様のブログにお邪魔させていただくこともあるやもしれません。

サッカーブログの方でもご縁のある方もいますが、
サッカーブログは、細々と続けていきます。
「二兎を追うもの. 一兎をも得ず」ということです。

盛夏の頃には、再開したいと思っています。


 

疾走する女性歌人―現代短歌の新しい流れ (集英社新書)

疾走する女性歌人―現代短歌の新しい流れ (集英社新書)

  • 作者: 篠 弘
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2000/04
  • メディア: 新書


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コメント 3

e-g-g

私が学生運動だったころ(変な書き方、ご容赦)、
催涙ガス弾はまだ使われてませんでした。
この学生運動は後期でしょうかね?

こちらのブログもちょっと停滞気味です。
まぁ、その気になった時にアップしましょう。
by e-g-g (2008-06-02 19:20) 

daland

こんばんは。
しばらくお休みなんですね。
寂しいですが、夏はもうすぐです。
充電してまた再開してくださいね。
待ってます。
by daland (2008-06-04 22:00) 

のすけの母

e-g-gさん、dalandさん、気を遣っていただきながら、今夜記事を書いてしまいました。
なんだか、どうしようもなく恥ずかしいです。
ただ、またしばらくご無沙汰すると思います。
しっかり向かえるようになりましたら、皆様のブログにも訪問させていただきたく思います。
by のすけの母 (2008-06-08 21:53) 

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