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『沼地のある森を抜けて/梨木香歩』 [梨木香歩]

梨木果歩さんの文庫本を読み尽くし、次の刊行を楽しみにしていたところ、
やっと出ました。

沼地のある森を抜けて (新潮文庫)

沼地のある森を抜けて (新潮文庫)

  • 作者: 梨木 香歩
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2008/11/27
  • メディア: 文庫

 

これまでの梨木果歩さんの作品は、どこか世俗から離れたようなところがあって(そこが好きなのだけれど)、
現実の生活に根をおろしたストーリーであっても、
凛とした生き方の人間が、読む者をすがすがしくさせてくれていました。

この作品は、「ぬか床」がキーワード。
ぬかみそ。
ぬか漬け。
思いっきり、世俗的です!!
実際、これまでの作品と違って、世俗的な場面もあって、「あれ?」と思いつつも、
やはり梨木ワールドは健在。
というか、いよいよ梨木ワールド。

ぬか床は単なる入り口で、そこで命がはぐくまれ、命が続いていく。
壮大なドラマ。

やはり、梨木果歩さんの作品はいいです。
一気に読んでしまいました。

   (年末ということもあって、なかなか更新できません。
                            次はいつになるのかな??)


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コメント 2

e-g-g

ワタシは「ぐるりのこと」の次へなかなか進めません。
この本も、ワクワクですね。

by e-g-g (2008-12-11 11:01) 

のすけの母

クララさん、e-g-gさん、ご訪問ありがとうございます。

梨木さんの本は、余韻が余りあるので、なんとも言えません。

by のすけの母 (2008-12-13 00:22) 

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