『沼地のある森を抜けて/梨木香歩』 [梨木香歩]
梨木果歩さんの文庫本を読み尽くし、次の刊行を楽しみにしていたところ、
やっと出ました。
これまでの梨木果歩さんの作品は、どこか世俗から離れたようなところがあって(そこが好きなのだけれど)、
現実の生活に根をおろしたストーリーであっても、
凛とした生き方の人間が、読む者をすがすがしくさせてくれていました。
この作品は、「ぬか床」がキーワード。
ぬかみそ。
ぬか漬け。
思いっきり、世俗的です!!
実際、これまでの作品と違って、世俗的な場面もあって、「あれ?」と思いつつも、
やはり梨木ワールドは健在。
というか、いよいよ梨木ワールド。
ぬか床は単なる入り口で、そこで命がはぐくまれ、命が続いていく。
壮大なドラマ。
やはり、梨木果歩さんの作品はいいです。
一気に読んでしまいました。
(年末ということもあって、なかなか更新できません。
次はいつになるのかな??)
ワタシは「ぐるりのこと」の次へなかなか進めません。
この本も、ワクワクですね。
by e-g-g (2008-12-11 11:01)
クララさん、e-g-gさん、ご訪問ありがとうございます。
梨木さんの本は、余韻が余りあるので、なんとも言えません。
by のすけの母 (2008-12-13 00:22)