Ｎ響アワーでキタエンコの「悲愴」を聴く

私が名古屋で聴いたあのＮ響のコンサートと同じプログラムの「悲愴」が、今夜の「Ｎ響アワー」。
サントリーホールでは、第3楽章のあとに拍手は起こったのか？といった関心もあって、
いつも以上に熱を入れて見始めました。

演奏の前に、キタエンコさんのお話。
とても人柄が伝わってくるようなお話と話しぶり。
いかにもロシアといった とんがった感じ（思いこみ！？）のない、温かみのある人。
名古屋での演奏にもにじみ出ていたと思います。
（それだけに、あのフライング拍手は残念だったのですよ……）

ＣＤやテレビでいい演奏は聴けるからコンサートへは行かなくても、と言う人もいるけれど、
やっぱり違う！！とあらためて思いました。
テレビから聞こえる演奏は、なんだか薄っぺらいのです。
こんなもんじゃなかった、もっともっと慈愛のある、深い、味わいのあるものだったと、今さらながら思いました。
やっぱり、あの「悲愴」はよかったんです、本当に！！
一昨年聴いたデュトワのより、よかったです。

ただ、テレビでの演奏は、第3楽章のあと、フライング拍手は起こらなかったようです。
うらやましい！！

あと、テレビで見ると、いろんな発見がありますね。
チェロの渦巻きが動物の顔になっているのがあったり、
時折映るお客さんがしかめっ面だったり。
私なんかウキウキして聴いてるし、体も揺れるし（隣の人の迷惑にならぬよう、なるべくじっとするようにはしているのですが）、きっとにんまり顔だと思います。

 

とにかく、キタエンコさんの「悲愴」はよかった、ということです。

コメント 4

私もＮ響アワーを楽しみにしてました。
もちろん生とは違って臨場感や音響は劣りますが、見事な演奏であったことは確認できました。
サントリーホールでの定期公演で第三楽章終了時に拍手がなかったのは事前に情報で知っていたのですが、改めて拍手のないものを確認すると、やはりいいもんですねえ・・・これが当然なんですが。
のすけの母さんが今更ながらに残念がるのがわかります。

ところで、もしBSやBS-hiが見られるのであれば、20日（金）と25日(水)の朝に全プロが楽しめます・・・上原さんの見事なプロコを冷静に確認できる！
BS シンフォニー アワー
http://www.nhk.or.jp/nkyouhour/nso/index.html

また、何年も前から読んでいるN響ヴァイオリニスト（この１月で定年退団されたので正確には元団員）の根津昭義さんのサイトがあり、その中の１月25日の記事で名古屋公演を「今日の演奏は今回のシリーズの中では一番良かったと思います。」と書いておられます。
http://www.nezu.ms/tubuyaki.html

このサイトは素人にとって非常に興味深く、且つ役に立つものです。
コメントは書けませんが、根津さんにメールを送ることはできます・・・以前、私がメールをした内容を記載されたことがあり、その時はうれしかったなあ(^^)
その筋(もちろんヤクザ関係ではない(^^;)では有名なサイトなので、すでにご存知でしたでしょうか？
by ライオンの昼寝 (2009-02-17 16:43) 

ライオンの昼寝さん、こんにちは。
拍手は……まあ、もういいです。
こだわり過ぎですよね。
いい演奏には間違いなかったので、今となっては、やはり生で聴けてよかったとしみじみ思っています。

私が名古屋で聴いたのと同じプログラムのサントリーホールでの公演のテレビでの放送は、チェック済みです！！
録画してじっくり味わうつもりです。

それより、
根津昭義さんのサイトは知りませんでした。
教えていただき、ありがとうございました！！
早速見にいってきますね。



クララさん、
いつもありがとうございます。
by のすけの母 (2009-02-17 17:02) 

このＮ響アワー、見ました。
ＴＶで見るだけでも、まったく申し分ない演奏でしたが、やはり生とは比べ物にならないでしょうね。普段から生と映像の両方楽しめる、東京のファンが本当に羨ましい・・・

キタエンコさんは、３月のウィーン放送交響楽団のチケットを取ってるんです。のすけの母さんの記事をみて、益々楽しみになりました。
by ヒロノミンＶ (2009-02-17 22:39) 

ヒロノミンVさんも、キタエンコさんを聴きに行かれるんですね！！
なかなかに味わい深い音楽を作られると思います。
また、ブログでコンサートの様子などお知らせくだされば、と思います。

東京の方は、ホント恵まれてますね。
ただ、いいコンサートがありすぎて、選択に困ったりして……。
（お金も時間も余裕があれば問題ないですけどね）
by のすけの母 (2009-02-18 21:13)