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美しき青きドナウ(ウィーンの昼下がりコンサート) [コンサート]

元日の夜、普段はクラシックはどうも……という人も、なぜだかNHKにチャンネルを合わせて「ニューイヤーコンサート」を見る人も多いようです。
私は、ポルカとかあまり好きではなく、このコンサートのプログラムも好みではないので、年々どうでもよくなっています。
だから、シュトラウスといってもどうも……という感じだったのです。
先日お気に入りの「名曲探偵アマデウス」で、「美しき青きドナウ」がとりあげられた時も、あまり気乗りせず見たのですが……

見ていて思い出しました!!
そうそう「2001年宇宙の旅」じゃないですか!!
宇宙旅客機が月に向かう時、言葉の説明は一切なく、流れるのは「美しき青きドナウ」。
ゆったりと且つ壮大な宇宙にぴったりの「美しき青きドナウ」。
居眠りしている人のポケットから万年筆がプカプカ。
客室乗務員が一歩一歩確かめながら歩く姿。

この映画は大好きで、でも最近全然見てなかったので忘れていましたが、「名曲探偵アマデウス」を見て、すっかり思い出し、シュトラウスは好きではなくても、この曲はいいわ~とあらためて思ったのでした。
そう思ったとき、たまたま見つけたのが、

「ウィーンの昼下がりコンサート」@宗次ホール

 

宗次ホールは、小さいながらも、いろんな形でクラシックファンやビギナーを生演奏に誘ってくれます。
このカルテットは、今夜きちんとしたコンサートを開くようですが、昨日の昼は入門編のようなコンサート。
前半はピアノ三重奏や弦楽三重奏などの一部で、ややきき過ぎの冷房にうつらうつらしている御仁もいましたが、
後半の「南国のバラ」「春の声」「美しき青きドナウ」では、お客さんも急に元気になって、体をゆらして聴き入ったり、拍手もすごく大きく、「ブラボー」がとびかい、お客さんは正直。
アンコールの「ラデツキー行進曲」は、「ニューイヤーコンサート」さながら手拍子が起こりましたが、一部の人だったのですぐ消え、また起こりまた消え、最後また起こり(そこで私も参加)といった感じで終わりました。

ピアノ・ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロの4人で「ズタッ・ッ・タ」を奏するのは大変しんどそうで、チェロは弓で弾いてはピチカートで「ズタッ・ッ・タ」とせわしかったです。
ヴィオラは「ッ・ッタ」のリズムを刻んでばかりで、こんな地味なヴィオラも初めて見たような気がします。

やはりオケで聴いてみたいとは思いましたが、それならCDでも聴けるわけで、
こんな形のコンサートを間近で聴け、楽しいひとときでした。

そうそう、「美しき青きドナウ」が、オーストリア国民を鼓舞させるために作曲され、第二の国歌と呼ばれていることも、「名曲探偵アマデウス」で知り、そう思って聴くと、また違って聞こえるものです。


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