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「弥生、東京」その2~上野の桜 [(そして本も)]

上野といえば上野動物園です。
パンダ好きには、避けて通れません。
この日は天気に恵まれ、子どもたちは春休みのためか、朝からにぎわっていました。
パンダは、入ってすぐですが、まあ予想通りといいますか、観客に背を向けて、熟睡中でした。
それでも、本物のパンダが見られる動物園は限られていますから、これで満足しなければなりません。
(次は、和歌山のアドベンチャーワールドへ行くしかないです)

上野動物園は、我が地元の東山動植物園と比べると狭いです。
あっという間に出口になってしまいます。
人が少なければ、じーっと猿なら猿を眺めているのもおもしろいですが、いかんせん凄まじい人です。
(東京の人の多さには、いつもまいります)
それで、ついつい急ぎ足で不忍池へ。
以前、ここで鳥たちに餌をやっているところを見たことがあり、見られたらいいなぁと期待して行くと、ちょうどペリカンたちが集まっていました。

ここでは、そんなに人が多くなかったので、ついほっとして、なごんでしまいました。

動物園を出ると、上野公園へ。

桜はまだまだ満開ではなく、枝によってはちらほら、日当たりのよさそうなところでは、だいぶ開いているという感じでした。

それでも、見上げると、それはそれは美しい。
つい、古今集の次の歌が思い出されます。

 世の中に たえて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし (在原業平) 

とても有名な歌です。
でも、桜の開花に一喜一憂する現代の私たちにも通じるところがあると思います。
平安のころと違って、今の私たちには、桜以外にも愛でたいものがたくさんありますが、それでもなお春になると、「桜の開花はまだか」「せっかく咲いたのに雨が降ったらどうしよう」「もう、こんなに散って」と、心を乱しがちです。
桜には、今昔を問わず、やはり日本人の心を酔わせるものがあるのでしょう。

 

次は、地下鉄で九段下まで向かいました。
山種美術館と、千鳥が淵の桜です。
この記事は、また次に。


 


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コメント 2

ポッチ

のすけの母さん、こんにちは。
ペリカンも桜もナイスですねー。ペリカンはみんなで歌でも歌っているみたい。それとも、みんなでブーイングしているのかな(笑)。
在原業平の歌、写真を見ながら読むと、また良いですねー。古今集を読んだことなくても、ふだん桜のこと気にしていなくても、歌を読めば、その心が理解できる・・・やはり、日本人なんですねぇ。
by ポッチ (2007-03-29 13:21) 

のすけの母

ペリカンは、ちょうど餌をもらうために集まっているところです。
投げてもらった餌に食らいつくために、お互いのくちばしを噛みあっているのも見ました。
外見もユニークで、見ていて飽きません。

在原の業平というと『伊勢物語』ですね。
「昔をとこありけり」です。
受験勉強で読まされたときと違い、大人になってから古典は身近になっています。
by のすけの母 (2007-03-29 23:42) 

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