初めての生「ボレロ」 [ラヴェル]
名フィル第352回定期演奏会、後半プログラムはラヴェルです。
歌曲集「シェエラザード」は初めてでしたが、やっぱりラヴェルという節まわしで、「あ~、これこれ」と楽しんでいました。
ソプラノの声もそれはすばらしく、余談ながら、こういう声でサッカーの代表の「君が代」も歌ってほしいと思うばかりです。
さて、いよいよしんがりは「ボレロ」、今日のメインです。
あまりにもおなじみですが、生は初めてです。
どこでどんな楽器が入ってくるかも、知識として知ってはいても、実際に見て聴くのとでは違います。
まず、「小太鼓をど真ん中におくんだ!!」と感激。
そして、「ボレロ」では前半は管楽器が主役。
弦楽器は、ピチカートで支えます。
ただ、まさか、バイオリンやビオラをウクレレのように持ってするとは!!
これこそ見なければわからない!!
チェロに至っては、弓を床においてピチカート。
まるで、普通に弾くことを許されないかのよう。
そして、バイオリンやビオラも徐々に普通の持ち方になってピチカート、そして、弓で、と同じ弦でも奏法で変化をつけていたのもおもしろい!!
演奏自体は、ちょっと……という部分もないわけではないけれど、
やはり生で聴くのは代え難いもの。
よかったです。
もちろん、サックスの音色も味わえました。
こんな曲を作れたラヴェルも、たいしたもんです。
いつも小太鼓が大変だなぁ、と。
ともかく、ボレロは見ても楽しいですよね。
ヴァイオリンとヴィオラの抱え弾き?も珍しいですよね、
長く演奏するので、あのスタイルがいちばんなのでしょうか?
by e-g-g (2008-11-16 14:14)
CDで聴くだけでも、小太鼓の大変さに思いが及びますが、
実際に見てしまうと、こちらまで緊張してしまう感じでした。
ヴァイオリンとヴィオラの抱きかかえも、徐々にいつものように持ってと変化していきましたし、チェロも床においた弓をすばやく拾っておりましたから、
「弾くこと」を拒まれた状態から、徐々に「弾くこと」を許されるように見えました。
by のすけの母 (2008-11-19 07:59)