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「亡き王女のためのパヴァーヌ」、そして「展覧会の絵」 [ラヴェル]

昨夜、「名曲探偵アマデウス」の再放送がありました。
ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」です。
美しいけれど、いささか古めかしい、ラヴェル特有のきらめく音の光があまり感じられない曲。
好きだけれど、ラヴェルらしくないから、
ラヴェルの中で好きな曲としては、あまり大声では言えない曲。

ポイントは、「空虚5度」とか。
宗教曲に多いそうです。
長調とも短調ともどっちつかずというか、長調と短調を揺れ動くアンニュイさ。
それが、単にシンプルなだけでないということだそうです。

 

ところで、亡き王女とは?
「亡き王女」は、フランス語で「infante défunte」となり、韻を踏む言葉遊びというのはおもしろい。
言葉が音楽っぽい国らしい。
イタリアとかフランスは、常に音楽っぽいもの!

また、ラヴェル自身の演奏も聴けました。
王女についての考察もかなりおもしろく、
曲が短いだけに中味が濃く、とってもとっても楽しめました。

 

さて、私はピアノ版とオケ版、どっちが好きかといえば、
「亡き王女~」はピアノ版。
土曜日やっていた「展覧会の絵」は、実に難しい。
ピアノ版がずっとずっと好きで、特に上原彩子版が好きなのだけれど
もちろん、ELP版も依然として好きなのだけれど
オケ版で捨てがたい部分があるのです。
それは、プロムナードのトランペットが終わって弦部だけになる入りの部分。
低音弦が響くその和音が好きで、この感覚はピアノでは味わえないなあと、テレビを見ていてあらためて思いました。

 

「亡き王女~」にしても「展覧会の絵」にしても、
ラヴェルはやっぱりいいなあ^^

 


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コメント 4

e-g-g

展覧会の絵のほう、途中からですが
珍しく見ることが出来ました。
ムソルグスキーのロシアへのこだわり、面白かったですね。

亡き王女・・・のほうは、少しだけ。
いずれにしてもラヴェルの技ってすごいな!と。

by e-g-g (2009-02-24 12:07) 

のすけの母

e-g-gさん、こんばんは。
この番組、今ではすっかりはまってしまい、毎週楽しみにしています。
次は何かな?



クララさん、いつもありがとうございます^^

by のすけの母 (2009-02-27 21:31) 

HK

「名曲探偵アマデウス」ってとても面白そうな番組のようなので、何とか見ようと思っているのですが、なかなか都合がつかず見られません。この前ようやく「牧神の午後への前奏曲」をテーマにしていた放送を見ることができたのですが、曲の構造などが解説されていて、とてもためになりました。こちらの記事でご紹介されている「亡き王女のためのパヴァーヌ」の放送も是非見てみたかったです.....
ところで、「展覧会の絵」についての記事でご紹介されている「上原彩子版」ってちょっと興味を引かれますので、今度機会があれば是非チェックしてみたいと思います。EL&Pの演奏では、Greg Lakeのベース・プレーがかっこ良くて好きです。
by HK (2009-02-28 15:33) 

のすけの母

HKさん、こんばんは。
この番組、見る前はたいしたことないと決め込んでいたのですが、これが思った以上におもしろくって、すっかり夢中です。
時たま過去の分も再放送するようなので、番組表をチェックなさるといいと思います。

上原彩子のピアノも、EL&Pのも、「展覧会の絵」はいいですねぇ。
by のすけの母 (2009-03-03 22:09) 

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