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名フィル 第359回定期演奏会 ~春の祭典~ [名フィル]

この定演のメインは、やはり最後のプログラム「春の祭典」だったのでしょうが、
私としては、当然ピアノ協奏曲、というより北村朋幹君!!
先日のピアノリサイタルとは、会場も違うし、オケと共演だしで、まったく趣の違ったものでしたが、
やはり、北村朋幹君のピアノはすばらしかった。

まず、モーツァルトというのは、卑近な例で申し訳ないけれど、体験から言えば、一見簡単そうで実際弾くには弾けてしまうもの。
ただ、それをいかに聴かせるかというと、別物になってしまう。
子どもの頃、自分が弾いたモーツァルトと、レコードで聴いたモーツァルトは、どうしてこんなに違うの?と思い、
(当然なんだけど!!)
それも、モーツァルトから遠ざかった要因だったもの。

それを、こんなにもこんなにもキラキラ輝く音にして聴かせてくれるなんて。
もう幸せいっぱいです。

先日の宗次ホールでも拍手が鳴りやまなかったけれど、
今夜はいっそう拍手が大きかったと思います。

6月12日(金)18:45 愛知県芸術劇場コンサートホール
祝典序曲 作品96(ショスタコーヴィチ)
ピアノ協奏曲第9番変ホ長調K.271「ジュノーム」(モーツァルト)
バレエ「春の祭典」(ストランヴィンスキー)
[指揮]ティエリー・フィッシャー/名フィル
[ピアノ]北村朋幹

090612名フィル定演.jpg

北村朋幹君の演奏が終わって休憩。
隣の老婦人は、トイレだろうか、立って行った。
そして、後半が始まっても、戻ってこなかった。

いや、実は私だって、本音をいえば、北村朋幹君のピアノの余韻を耳に残しておきたかったのだけれど、
貧乏性ゆえ、全部聴かないともったいないということで、「春の祭典」もちゃんと聴いてきました。

でも、前半で帰った方が正解だったかもしれない。
「春の祭典」がそんなに好きではないこともあるし。

でも、やはり(何度も同じことを言うけれど)ライヴは最高。
次の名フィルは、いつのにしようかしら……。

それから、さすが金曜日!!
今夜のマナーはよかったと思いました。
やはり、金曜日の夜だと、本当に聴きたい人が集うという感じです。
名フィルの定演は、ずっと金曜日にしようと思っています。

もう一つ、おまけ。
先日記事に書いた北村朋幹君の朝日の記事をネットで見つけたので、載せておきます。
https://aspara.asahi.com/column/hs-news/entry/Ypc0KUZVFG


 


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珈琲党

「地元の高校生の演奏?」と驚きましたが、
演奏を聴いて、その素晴らしさに、
さらに驚きました。
じつは、ちょっとまどろみながら聴いて
いたのですが、とても心地よいものでした。
最前列の少し左側、ピアニストの手元が
すべて見て取れる席で、タッチの
ようすや、ペダル使いも参考になりました。
でも、私のメインは「春の祭典」でしたが。
by 珈琲党 (2009-06-13 06:44) 

のすけの母

珈琲党さん、こんにちは。
わが地元から、こんな将来有望な素晴らしいピアニストが輩出されたということは、本当に嬉しいことです!!
最前列ですか……うらやましいです。
昨夜は上から見ていました。
宗次ホールでは右後方。
一度近くで見、聴きたいものです。
by のすけの母 (2009-06-13 16:41) 

e-g-g

北村朋幹君は残念ながらまだ耳にする機会がありません。
この先の楽しみに取っておきます。

プログラムはずいぶんと意欲的な感じですね、
K.271と春の祭典、一瞬?ですが、
聴きどころはコントラストの妙でしょうか。

by e-g-g (2009-06-14 10:36) 

のすけの母

北村朋幹君は、ここ地元より関東での演奏の方が多いのではないかと思います。

プログラムの組み合わせは、確かに変わってますね。
どういう意図で今日はこの曲を選んだか、といったお話が聴けるコンサートがあれば、と思います。


by のすけの母 (2009-06-14 16:02) 

珍言亭ムジクス

充実したコンサートでした。
北村朋幹さんは高校生という属性を外して考えることのできる「定期に登場のソリスト」として見事だったと思います。
将来の楽しみなピアニストで、応援していきたい。

大好きなショスタコーヴィチ「祝典序曲」も満足できたし、本来の目玉であるフィッシャー氏の「春の祭典」も楽しめました。
やはりフィッシャー氏だとレベルが上がるんだな・・・これがレベルの底上げにつながってほしいと思います。
by 珍言亭ムジクス (2009-06-14 16:43) 

のすけの母

モーツァルト以外は金管楽器が要の曲でしたね。
あと、「春の祭典」では、パーカッションの活躍もありました。
とにかく、楽しいひとときをおくれました。
7月はフィッシャー氏ではないんですね。
でも、行ってみたいと思っています。

by のすけの母 (2009-06-14 21:56) 

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