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『ノラや/内田百閒』 [(そして本も)]

また本の話です。
(コンサート行ってないですから……)

27日の朝日の「秋の読書特集」の記事の中に、この春から始まった「百年読書会」のことが載っていました。
始まると知った時、「これはおもしろいものが始まる!!」と喜んだのですが、
取り上げる本が『斜陽』だったり『坊ちゃん』だったりと、なんか今ひとつ乗りきれず、
最近では、その記事すらスルーだったんですが……

この特集を読んで、気持ちを新たにしました。
というのも、これに取り組んでいる高校2年生の記事の中で、「感想を書くことで、思考方法を養えた。」とあったからです。
若い者に負けていられるものか、なんて気負いはありませんが、
自分だって、まだまだ本を読むことで、そして、人が読んだ感想を読むことで、思考方法は養えるはず!と思い、
「百年読書会」に投稿するというのではないにしても、
せめて、同じ本を読んで、同じ立ち位置にいようと思った次第です。

で、11月は『ノラや/内田百閒』ということなので、早速買ってきました。
猫を苦手としている私として、この本の世界に入っていけるのか……。

ただ、少し読みかけましたが、
歴史的仮名遣いにやたらと小難しい漢字表記がおもしろい!!
「襤褸」とか「穿鑿」とか。
「著物」はしばらく悩みました。
「著」=「着」なんですね。
漢和辞典が役立っています^^

SH380004[1].jpg

 

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珍言亭ムジクス

内田百閒というと、大好きな「世の中に 人の来るこそ うれしけれ とは云ふものの おまえではなし」という狂歌の作者ですが、これについては「狂歌は面白し」という記事を書いたことがあります(^^)
http://mozart17561791.blog37.fc2.com/blog-entry-9.html

「正字・正仮名」は実に素晴らしいもので、私はブログを正仮名遣ひ(歴史的仮名遣い)で書いています・・・正しく使えているとは言い切れませんが、便利なサイトを利用しています。
http://homepage3.nifty.com/jgrammar/ja/tools/orthodox.htm

正字については、知識&語彙が少なすぎて使いこなせません(^^;
また、使おうとすると正字フォントのソフトを入れないといけませんが、そうすると読み手も同じように正字フォントを入れないと文字化け大行進になるということがあり、不特定の人を対象としたブログで正字フォントを利用するのは現実的ではありません。
ですから便利なサイトで正仮名への変換は利用しても、正字への変換は利用していません。

のすけの母さんの歴史的仮名遣いによる文章を読んでみたいし、文章を磨くのに役立つと思いますので、試してみませんか?

by 珍言亭ムジクス (2009-10-29 23:31) 

のすけの母

私は、(もしかしたら以前どこかで書いたかもしれませんが)、
漢字の旧字体の美しさにひかれ、その旧字体が並んだ漢文にひかれて、中国文学を専攻しました。
今の高校の漢文の教科書は、旧字体じゃないらしいですが、それはとても不完全なことを教わっているんだなぁと思います。
ただ、日頃触れるものの中に旧字体はほとんどなく、その知識も日々薄れていく毎日です。
だから、この『ノラや』は逆に新鮮でした。
そして、読み方を忘れていた漢字を、あらためて確認もでき、そういう意味でおもしろいです。
歴史的仮名遣いは、読めるけれど、自分で使いこなすのはまだまだですね。
でも、可能な限り精進したいと思っています。
珍言亭ムジクスさんのご教示、よろしくお願い致します。

by のすけの母 (2009-11-01 12:44) 

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