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『丹生都比売/梨木香歩』 [梨木香歩]

久々に梨木さんの本を読みました。
文庫本中心の読書生活なので、文庫本以外はなかなか読む機会もなく、知らずにいることもあります。
この本も、最近知りました。

草壁皇子のお話です。
この時代が好きで(私のお気に入りは、聖徳太子ごろ~平安中期)、いろんな作品を読んでますが

この時代といえば、脚光を浴びるのは、大津皇子だったり、持統だったり。
私も、この時代を好きになったきっかけは、大津皇子でした。
その大津と対立軸として描かれていた持統。
持統は、冷徹なイメージで描かれていることが多いのですが、
私の好きな『美貌の女帝/永井路子』で描かれている歴史観が好きで、それが私にとっての絶対のものさしになっています。
同じく、マンガの『光の回廊/清原なつの』の歴史観も。
だから、そうでないものを読むと「違う!」と思ってしまう少女趣味的なところがいまだあって、恥ずかしいものです。
この前も、NHK「大仏開眼」での真備や阿倍内親王を見て、「違う!」と心中叫んでおりました。

美貌の女帝 (文春文庫)

美貌の女帝 (文春文庫)

  • 作者: 永井 路子
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 1988/08
  • メディア: 文庫

で、梨木さんのこの本では、よくある大津側からの話でも持統側からの話でもなく、
全然次元の違う話で、それは興味深く読めました。
なにより、「あとがき」にありましたが、売れる売れないは別として今江祥智さんたちによって作られたということ!!
装丁も趣があって、私の宝物になりそうです。

丹生都比売

丹生都比売

  • 作者: 梨木 香歩
  • 出版社/メーカー: 原生林
  • 発売日: 1995/11
  • メディア: 単行本


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