おおつごもり [CD(クラシック)]
実生活でも、今年最後の夕飯時には家族が集まって、今年の目標がいかに守れたか否かを反省し、それをふまえて、翌元旦に一年の目標を立て、墨(実は筆ペン)で記すというのが、もう十年以上続いております。
このブログでも、今年の初めにブログの趣旨に沿った目標を立て、それをわざわざ公開したてまえ、その反省をしなければいけません。
今年の目標;
その1 福永武彦全集を読破するゾ
その2シベリウスを聴くゾ
まぁ、なんと恥ずかしいこと!!
全然ではないですか!!
言い訳が許されるなら、今年は仕事が変わったこともあって、生活も変わり、余暇の過ごし方も思うようにならなかった……と、言ってて虚しいです、ハイ。
そんな言い訳していいわけ!?
はい、すみません。
ちなみに、
今日読んだ本は『千利休とその妻たち』、
今日聴いたCDはベートーヴェンの「英雄」。
ま、そんなもんです。
そうそう、あれだけ「東京へ行く!!」と言ったムンク展も、結局行けず。
それだけが、心残りです。
では、今年最後をしめくくる音楽は、仲道郁代さんのピアノにします。
とうとうCDを買いました。
グリーグです。
今からじっくり聴きます。
それでは、
皆様、良いお年をお迎え下さい。
「甘い思い出/ブーニン」 [CD(クラシック)]
バッハのチェンバロ協奏曲第5番ヘ短調が聴きたくなって、CDを探していたところ、
ちょうどレンタル店で見つけました。
それが「甘い思い出/ブーニン」。
そういえば、以前ちゃんとブーニンを聴いてみようと心に決めてから、そのままになっていました。
それで、ちょうどいいやと思い、借りてきました。
ただ、「甘い思い出」って……メンデスルゾーンだとわかっていても、あのブーニンにこのタイトルだと、実際手に取るのにずいぶんためらいました。
中には、ラフマニノフやらドビュッシーやら、選曲はおもしろそう♪
そして、聴いてみると……
うまい!!
流麗!!
聴いていて、イヤでは決してありません。
むしろ、何かをするとき、BGMとしてかけ続けておきたいほどです。
ただ、(あくまで個人的な感想ですが)やや軽い感じがします。
めちゃくちゃ感情移入することもなく、
重く暗いわけでもなく、
破天荒な解釈をするわけでもなく。
ということで、もっといろいろ聴いて判断してみたと思いました。
- アーティスト: ブーニン(スタニスラフ), ブレシア・ベルガモ・フェスティバル室内オーケストラ, オリツィオ(アゴスティーノ), リスト, メンデルスゾーン, ラフマニノフ, ドビュッシー, プーランク, バッハ
- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 1996/09/26
- メディア: CD
クアドロマニアって? [CD(クラシック)]
虹です!!
今日の夕方、西の空に見事な虹が見えました。
残暑は厳しいし、時折雨は降るしで、とても不快だったのですが、それらを見事に追いやりました。
よく見ると、現在のnice!が217。
誕生日の数字は私にとってはラッキーナンバー。
なんだかとっても嬉しくなりました。
嬉しついでに、こんなCDを買いました。
「ニールセン/交響曲全集」です。
「クアドロマニア」というシリーズもので、4枚組なのに1000円ちょっとで買えました。
「クアドロマニア」ってなんなんでしょうか。
よくわからないのですが、とりあえず廉価なのでダメもとで買ってきました。
ニールセンのCDは1枚も持ってなかったので、これはお得です。
なにせ、交響曲の1番から6番、「弦楽のためのアンダンテ・トランクィロとスケルツォ」、「詩篇『より近く、神のみもとに』によるパラフレーズ」が収録されていますから。
本当は、今週金曜に聴きに行く名フィルプログラムの「序曲『ヘリオス』」が聴きたかったのですが……ま、ライヴで聴けるからいいですね。
「モーツァルト:ディヴェルティメント集 コープマン」 [CD(クラシック)]
音楽は気分に左右されます。
いっときの酷暑日からは解放されても、雷雨による蒸し暑さに悩まされる日々、なんとなく手にしたのは「モーツァルト:ディヴェルティメント集 コープマン」でした。
「ディヴェルティメント」とは、「嬉遊曲」と訳されるのですね。
これまで、「ディヴェルティメント」と聞いても特にこだわることなく右から左に受け流していたのですが(←ムーディのように)、
今日はふと立ち止まって考え、調べてみたのです。
ここからは、「ウィキペディア」によります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88
語源はイタリア語の「divertire(楽しい、面白い、気晴らし)」に持ち、明るく軽妙で楽しく、深刻さや暗い雰囲気は避けた曲風だとか。
また、貴族の食卓・娯楽・社交・祝賀などの場で演奏され、楽器編成は特に指定はなく、また形式・楽章数ともに自由だとか。
さらに、セレナーデが屋外での演奏用であるのに対し、ディヴェルティメントは室内での演奏用だとされるらしいです。
予備知識はおいておいて、これまでモーツァルトの「ディヴェルティメント」は、特に意識することなく聴いたり聞こえたりで、耳心地がいい曲ぐらいの印象でした。
今回聴いたコープマン/アムステルダム・バロック管弦楽団の演奏は、その音の透明感に心が洗われるようで、月並みですが心が動かされるものでした。
本来の意味から鑑みれば、食事のBGMとしてもいいわけで、この曲に合うほどの食事や部屋というのはかなり困難ですが、それでも試してみたくなります。
これからの秋の夜長、読書のBGMとしてもぴったりだと思います。
「平均律クラヴィーア曲集第2巻/バッハ」(Cemb) [CD(クラシック)]
バッハモードからリストモードになっていたところを、思い切ってギアチェンジ♪
「平均律クラヴィーア曲集第2巻」を聴いています。
ボブ・ヴァン・アスペレンのチェンバロです。
ついこの間まで、第1巻しかなかったのですが、HMVの輸入盤のお世話になりました。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2535809
(余談ですが……
輸入盤は廉価で、非常に経済的ではあるのですが、
包装がはがしにくいのが難点です。
開け口のないのなんてざらですし!)
どれにしようか迷った末、チェンバロのにしましたが、正解のように思っています。
バッハの鍵盤音楽は、たとえばグールドの「ゴールドベルク変奏曲」のように傑出したのもあるのですが、
やはり、チェンバロの方が合っているように、私には思えます。
「フーガの技法」も「イタリア協奏曲」も、チェンバロの方がいいように、私には聞こえます。
そして、この「平均律クラヴィーア」も、第1巻はピアノで持っているので、
同じアスペレンのを買おうかと思っているところです。
「平均律クラヴィーア曲集第2巻」を聴きたくなったのは、
ここにも書いたように、「のだめ」が動機です。
リュカが、5番について、
〝前奏曲なんて 天使のラッパが ぷっぷーって鳴ってるみたいでさ
とっても明るくって 楽しい曲だよ〟
とあるのを読んで、「聴きたい♪聴きたい♪♪」と思っていたのでした。
さらに、のだめの弾く14番でも、リュカが評しています。
マンガに踊らされるバカな大人ですが、
でも、聴いてみてよかったです。
ついでに言うなら、「のだめ」の12巻は、何度読んでもおもしろい!!
あ、このことも先日書いたのでした。
とにかく、いいです。
「惑星/ホルスト」(2台のピアノ版) [CD(クラシック)]
先日テレビで見て聴きたくなった2台のピアノ版の「惑星」ですが、
お二方にご紹介いただいたCDのうちの1枚がやっと届きました。
これ(↓)です。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/160089
あの大編成のオケに比べれば、たとえ20本の指を駆使してもオケには及ぶまい、と思っていたのですが、
それがそれが……。
局面局面で、確かにオケには及ばないと思えるところもありますが、
4本の手は、それはオケ顔負けに奏でています。
とてもいい♪♪
ところで、「惑星」といえば、トルヴェールの「惑星」が12月アートピアホール@名古屋で演奏されます。
生未体験なので、これは是非行ってみたいです!!
「平均律クラヴィーア曲集第1巻/バッハ」 [CD(クラシック)]
先日のとしゆきさん・dalandさんの件以来、脳内は完全にバッハモードとなりました。
家の中のCDからバッハのものを探しては聴いているところです。
そして、今はまっているのが「平均率クラヴィーア曲集第1巻」です。
(残念ながら第2巻がありません!!)
ハ長調から順番に前奏曲・フーガとのぼりつめるその求道的なところが、
実は、若いときはダメで、通して聴けなかったのですが、
今となっては、かえってそれがいいとさえ思えます。
先日、ビルスマのことを書いたとき、『考える人』で指摘されていたように、
バッハの背景に「音楽は神への捧げもの」という考えがあるということ。
それがとても現れている音楽だなぁと思って聴いています。
ちょうど、「のだめ」の12巻を手に取ったら、バッハが出てきました。
(そういえば、アニメは終わってしまいました。
アニメこそ、フランス編を期待していたというのに!!)
のだめが、〝正しいカレー〟に引きつけてバッハを考える巻です。
このバッハ観はとてもおもしろく、興味深く、何度も読みたくなる巻です。
(のだめも「平均律クラヴィーア曲集」に向かっています。
それも、「第2巻」……これもそのうち買ってこよう♪)
夏にバッハは合わないように思いますが、
なんだか涼しい毎日なので、そうでもなさそう。
しばらくバッハづきそうです。
「無伴奏チェロ組曲/バッハ」(ビルスマで聴く) [CD(クラシック)]
チェロ好きですから、バッハの「無伴奏チェロ組曲」もご多分に漏れず大好きです。
それこそ、FMラジオからカセットテープに録音していた頃、あまたの演奏を録音しては聴いていたのですが、
カセットテープは処分してしまったので、現在聴こうにもかないません。
確かCDで持っていたはずと思ったおめあても見つからず、
(それでも、いつか出てくるでしょう、「ゴールドベルク変奏曲」だってでてきましたから!)
そのくせ、藤井香織のフルート版や、清水靖晃のサックス版は持っているという変さ!!
それで、先日来気になっていたビルスマのものを買うことができたので、この土日に聴いてみました。
このCDを聴くきっかけになった「考える人」のくだりを読みながら。
おもしろかったのは、
弦楽器のアップボウとダウンボウは、呼吸と同じだという指摘。
それをふまえると、ほかの楽器(管楽器や鍵盤楽器)は、呼吸が表現できないということ。
それなのに、有名な作曲家はピアニスト、
そして、指揮者は大げさになり、細かな語りかけができない。
音楽は、作曲家がよしとする演奏を探りあててするべきで、そのためには、心静かに楽譜と向き合うべし、ということ。
そして、バッハの音楽の背景を探ると、「音楽は神への捧げもの」という考えがあるということ。
そして、「無伴奏チェロ組曲」について、
次に聞こえてくる音が心の中で準備され、それが実際の音と不協和音となって響くというのが、すごい指摘だなぁと、感激し感動し、ショックでした。
実際に聴いてみて、それは「ここが確かにこう」ということではなく、感覚的にそうなんだろうという気にさせられました。
「考える人」をはなれて、率直な私の感想はといえば、
これまで聴いた中で、最高の演奏だと思いました。
大げさでなく、感情的でなく、かといって冷徹でもなく、
人と人の対話のような、
いや、神と人との対話かもしれない、
敬虔かつぬくもりを感じる演奏で、心が洗われるようでした。
これまでビルスマに出会えなかった年月を惜しく思い、
それでも、今出会えたことに、大いに感謝します。
「バッハ:ゴールドベルク変奏曲/グールド」 [CD(クラシック)]
先日eguchiさんに強く薦められた、あのグールドの「ゴールドベルク変奏曲」を、ついに聴きました。
注文しておいたCDが届いたのです。
今まで聴いていたのは何だったのか!?というほど、衝撃的な「ゴールドベルク変奏曲」。
まるで違う曲を聴くような、
とにかく、大胆かつ繊細、テンポの変化、抑揚の激しさ。
まずはびっくりから入るも、すぐに引き込まれ、夢中になっています。
なんてことでしょう。
ショックが大きいなぁ。
もっと早くから聴いていればよかった。
知らなかった年月が実にもったいない。
そういえば、昨夜の教育テレビ「言葉で奏でる音楽~吉田秀和の軌跡」でも、グールドの「ゴールドベルク変奏曲」が出てきました。
その中の吉田さんの文章は、『世界のピアノニスト』(新潮文庫)にあるものでした。
それで、昨日読んでみたのですが……私には、吉田さんのような解釈やその根拠がなかなか難しくてわからないけれど、
吉田さんがいたからグールドの「ゴールドベルク変奏曲」が今このように聴けるのかと思うと、感慨深いものがあります!!
それにしても、eguchiさんが「麻薬のよう」と言っていたけれど、まさしくそう。
聴き終わると、またすぐ聴きたくなる。
それは、聴かずにはおれない中毒患者の如く、
ずっとずっと、ずっとずっと聴いていたい。
「英雄ポロネーズ~ピアノ・リサイタル/R・ブレハッチ」 [CD(クラシック)]
ラファウ・ブレハッチのピアノを聴いてみたい!と思い、CDを買ってきました。
初めは、「英雄ポロネーズ」に惹かれたのですが、
このCDの最初に収録されているシューマンの「ピアノ・ソナタ第2番ト短調op.22」がとてもとてもよかったです。
(というか、まだこのシューマンしか聴いていません。)
ちょうど昨夜の「のだめ」で、のだめがコンクール本線で弾いていました。
ブレハッチのピアノは、「端正」という言葉がぴったりのように思います。
シューマンのピアノ・ソナタがとてもよかったので、まずはそればかり繰り返し聴いていますが、
他にリスト、ドビュッシー、シマノフスキの曲もあり、最後が「英雄ポロネーズ」です。
その選曲も私好みで、全部早速聴きたい気持ちを抑え、まずはシューマンだけを堪能。
明日は、リスト、
明後日は、ドビュッシー、
と、少しずつ、大事なあめ玉を口の中でころがすように、楽しんでみたいと思っています。