「ボレロ100%」 [ラヴェル]
先日『「ボレロ」の楽器』で、「ボレロ」の話題で盛り上がりました。
そこで紹介いただいた、カラヤン/ベルリン・フィルの「ボレロ」も聴いてみたいし、
映画「愛と哀しみのボレロ」も観てみたいしで、
脳内「ボレロ」で充満してしまいました。
ちなみに、「愛と哀しみのボレロ」は、
ネットで検索したら、DVDはとても高額で、
近くのレンタルビデオ屋に行ったら、ないで、
観ることは困難を極めそうです(涙)。
で、本題ですが、「ボレロ100%」なんて軽いCDを持っていたことを思い出したので、
ちょちょっと探してみたら、出てきました♪
主にオケのものですが、ピアノものやブラスもの、ジャズっぽい編曲や冨田勲さんのものまであります。
衝動買いしたもので、軽はずみだったなあと反省して、しまいこんであったのですが、
今聴いてみると、なかなかおもしろいです。
ピースうさぎさんが「2台ピアノのためのボレロ」について紹介してくださってますが、
このCDにも、ジャック・フレイ&マリオ・ブラジオッティのピアノデュオが収録されています。
いろんな奏者が、自分の得意分野で編曲を試みたくなる曲が「ボレロ」かもしれません。
- アーティスト: ボストン交響楽団, ラヴェル, ミュンシュ(シャルル), 冨田勲, フレイ(ジャック), ブラジオッティ(マリオ), クーセヴィツキー(セルゲイ), ナット・シルクレット管弦楽団, サリンジャー=シルクレット, シルクレット(ナット), グールド(モートン)
- 出版社/メーカー: BMG JAPAN
- 発売日: 2000/09/20
- メディア: CD
「ボレロ」の楽器 [ラヴェル]
今夜の「N響アワー」では、オーケストラについてのいろいろな質問に答えていました。
その中で、ラヴェルの「ボレロ」のソロ担当の楽器について、その映像に楽器名をつけて紹介していたのは、なんか音楽の授業で見せればわかりやすいなぁと思って見ていました。
まあ、それだけのものだったのですが、一つだけ発見!!
ヴァイオリンやヴィオラのピチカートを、まるでマンドリンを弾くがごとく抱えて弾いていたのに驚きました。
確かに、弓で弾く中のほんの一部をピチカートならわかりますが、
ずっとピチカートなら、抱えて弾くのも理にかなっています。
でも、そんな弾き方をすることがあるとは全然知らなかったので、おもしろく見られました。
「ボレロ」も一度ライヴを体験してみたい一曲です♪
ドビュッシーとラヴェルの弦楽四重奏曲 [ラヴェル]
降りそうで降らない、でも今にも雨粒が落ちてきそうな空を横目に、毎日自転車通勤しています。
昨日は洗濯物も干していったのですが、見事に降られ、私も洗濯物も濡れてしまいました。
覚悟の上で干していったとはいえ、やはり悔しい!!
それで、今日は外に干さずに出かけたら、昼から晴れ間
うまくいかぬは、この世の常。
明日は天気がよさそうなので、明日に期待です。
梅雨空に似合う曲は……とCDを物色していたら、目にとまったのが、
「ドビュッシー&ラヴェル/弦楽四重奏曲 メロス弦楽四重奏団」でした。
まず、ドビュッシー。
出だしがメランコリックで、旋律がぐるぐるし(いい表現が見あたらない!)、
ドビュッシーらしさがちりばめられていて、趣があります。
また、ゆったりとした低弦の音色も、心に響きます。
次、ラヴェル。
以前は、ドビュッシーの弦楽四重奏曲の方が好きだったのですが、
今日聴いてみて、ドビュッシーより高音が響き、それが、また感傷的な感じを醸し出していて、
ラヴェルの方がいい!!と、今は思っています。
(ということで、マイカテゴリーは「ラヴェル」)
(気まぐれの私なので、またいつ何時変わるかわかりませんが)
2楽章のピチカートで始まるのもいい。
(そういえば、ドビュッシーも!)
私は、なぜか、メロス弦楽四重奏団のCDを持っていますが、
フランスものにはフランスの演奏者を、と思っている私にしては、不似合いのCD。
どの演奏者がよいのか……時間があったら、いろいろ探してみましょう。
「ラ・メール・ロア/ラヴェル」 [ラヴェル]
チョン・ミョンフン指揮、フランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団による、ラヴェルです。
今年の2月、N響で聴いたラヴェルもとてもよかったのですが、いまいちフランスのエッセンスが欠けていたように感じました。
今夜は、フランスものを得意とするチョン・ミョンフン指揮による、本場フランスの管弦楽団(フランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団)によるラヴェルです。
このフランスの香りは、フランス人にしか出せないのではないかと思えるような、ステキなラヴェルでした。
プログラム(なんと有料!!)にもありましたが、
フランスのオーケストラは、ドイツともロシアとも日本とも違う、
いわば生まれながらの独自の響きを持っている。
フランスならではの生まれながらの響きは、
他では聴けない素晴らしいものです。
まさしくそうだと思います。
今夜聴いてみて、ますます確信しました。
またの機会があれば、是非本場フランスのラヴェルやドビュッシーを聴いてみたいです。
(ちなみに、プログラムに、2006/07シーズンの公演記録が載っていましたが、
オール・ラヴェルというのもあって、是非是非聴いてみたいです!!
チョン・ミョンフンによる、オール・ラヴェルのCDは出ないのかしらん?)
「ツィガーヌ/ラヴェル」 [ラヴェル]
シュロモ・ミンツのコンサートの続きです。
後半は、まずサラサーテの「ツィゴイネルワイゼン」という〝つかみはOK〟的な曲から入り、会場一体となって盛り上がり、続いて同じくサラサーテの「スペイン舞曲集」から3曲、そしてラヴェルの「ツィガーヌ」で締めるという構成。
そもそもこのコンサートを聴きたいと思ったのは、ラヴェルの「ツィガーヌ」がプログラムにあったからです。
以前『200CDヴァイオリン』の本のことを記事にしましたが、そこにこの「ツィガーヌ」の演奏法が載っていて、それをこの目で確かめたかったのです。
それは、「スルG(sul G)」。
G線上で2オクターブ上まで上るというのです。
『ヴァイオリン/チェロの名曲名演奏』200ページによれば、最初の8段29小節までG線一本ということです。
見れば、本当に一本の弦でした。
すごいなぁとまさしく口をあんぐりして聴き入ってしまいました。
あと左手のピチカートもすごい!!
もう「やべっちFC」ではないですが、「巧」をあげたくなるほどです。
本当にいいものを聴かせていただけました。
アンコールは、サン=サーンスの「ロン・カプ」。
これも好きなので嬉しかったです。
再びアンコールにこたえていただけましたが、曲名はわかりませんでした。
残念。
その後、シュロモ・ミンツさんから挨拶があり、盛況に終わりました。
さて、家で「ツィガーヌ」を聴こうとすると、
*グリュミオー(オケ伴奏)
*ムター(オケ伴奏)
*ジョセフォウィッツ(オケ伴奏)
*五嶋龍(オケ伴奏)
*庄司紗矢香(ピアノ伴奏)
*パスキエ(ピアノ伴奏)
と、いろいろありますが、フランスのパスキエや五嶋龍のがかなり好きです。
宗次ホールのオープニングコンサートは、五嶋龍だったのですが、もし「ツィガーヌ」がプログラムに載っていれば、こちらを選んでいたと思います。
- アーティスト: 五嶋龍, フィルハーモニア管弦楽団, ワーレングリーン(クリストファー), ラヴェル, クライスラー, 高橋博子, シャルリエ, ヴィターリ, デュセク(マイケル), リスト, ルトスワフスキ
- 出版社/メーカー: ユニバーサルクラシック
- 発売日: 2005/08/03
- メディア: CD
名フィル定演 その3 「ピアノ協奏曲ト長調」 [ラヴェル]
弾き振りです!!
楽しみにしていたラヴェルの「ピアノ協奏曲ト長調」ですが、
初めて見る弾き振りです。
この曲は、音符と音符の間にあるフランス魂をも読み取って表現するようなところがあるので、
一音一音きちんと弾くより、感覚的なものが求められるという感じがします。
弾き振りということもあり、クラシックコンサートということを忘れてしまうようなノリノリでした。
シャスランのピアノにオケもどんどんのっていき、なんだかジャズセンションのような雰囲気でした。
それでも、2楽章はとてもしっとりと歌いあげ、やはり素晴らしいのです。
明日もこの定演あるんですよね。
チケットがあれば、明日も行ってみたいほどです。
本当によかったです。
心配していたとおり、私の中では、この2曲目で完結してしまいました。
(「幻想交響曲」が私の中では、おまけになってしまいました)
シャスランはアンコールにこたえてくれて、シベリウスの「悲しいワルツ」を弾いてくれましたが、これもよかったです。
そうそう、「ピアノ協奏曲ト長調」では、打楽器が活躍しますが、中でも気になるのが鞭。
出だしのところで、どうやってやるのか見たかったのですが、いかんせん席が前過ぎて打楽器がまったく見えませんでした。
また、「ピアノ協奏曲ト長調」が聴ける機会があれば、全体を見渡せるところに席をとりたいです。
ということで、
もう一度ラヴェル@N響 [ラヴェル]
私が名古屋で聴いたN響のラヴェル、それと同じプログラムのサントリーホールの公演が、今日NHKhiで放送されました。会場が違い、その日のコンディションやらモチベーションやらが違えば、厳密には同じものではないにしても、またあの公演を楽しめると思うと嬉しく、前々から放送されるのを楽しみにしておりました。本当は、BSで2月に放送するはずだったのですが、国会中継で中止。今週金曜日にBSでも放送されるようです。
どうしたってメインは「悲愴」でしょうけれど、私にはラヴェルが一番です。
ライヴではいまいち乗り切れてなかったように思えた「優雅で感傷的なワルツ」も、テレビで見るとなかなかでした。
もちろん、「左手のためのピアノ協奏曲」は圧巻です!!
ただ、ピアノ協奏曲は、正直ライヴの方がよかったような気がしました。
ただ、テレビだといろいろな角度から撮ってくれていて、視覚的に楽しめます。
ちなみに「悲愴」では、第3楽章が終わったところで、フライング拍手がありました。
いや、フライングというより、第3楽章がよかったから拍手したのかもしれません。
基本的には、自分がいいと思ったところで拍手すればいいと思っています。
ただ、楽章と楽章のつながり、音符がないところもひっくるめて、トータルで曲作りをしている人たちからしたら、どう思うのでしょうか。
演奏に没入して、聞こえてないかも。
そういえば、最近ラヴェルをあまり聴いてなかったのですが、またムラムラと聴きたくなってきました。
会場で売っていたコラールのラヴェルのCDを聴いてみましょう。
ピアノ協奏曲が2曲、そして「鏡」も入っています♪
初めて生で聴いたラヴェル(「優雅で感傷的なワルツ」「左手のためのピアノ協奏曲」 [ラヴェル]
N響前半のプログラムはラヴェルでした。
N響としては、「悲愴」がメインだったのでしょうが、
私は、ラヴェル、特に「左手のためのピアノ協奏曲」が楽しみでした。
まず、「優雅で感傷的なワルツ」です。
おそらく日本で一番のオケ、N響。
その手にかかれば、ある水準以上の演奏は期待できるのだと思います。
ただ、この「優雅で感傷的なワルツ」は、無難でしたが、私はもっと期待していました。
特に、「Ⅱとてもゆっくりと」は、この曲の中で一番好きなのですが、
もっともっとメランコリックに奏でてほしかったのです。
ただ、もしかしたら、
W杯の強豪国が、予選から上げていかずに、決勝トーナメントに照準を合わすように、
今回、「左手のためのピアノ協奏曲」にピークを持っていったのかなぁとも思えました。
それくらい、「左手~」がよかったです!!
「左手のためのピアノ協奏曲」は、本当に左手のみなのか!?という疑問を解決するのも目的でした。CDで聴くと、「両手ちゃうん?」と思ってしまうので。
これも低弦の響きから入ります(←こういうの、大好きです♪)
今日は上から見下ろしていたので、右の低音からだんだん左に音が移っていくのが、視覚的にもとらえられました。
だんだん音が高まって、ピアノのソロが始まります。
協奏曲とはいっても、ピアノソロが多いです。
デュトワが、指揮棒を振らずにスコアをめくっているのが見えました。
そして、見ましたよ、全部左手!!
ピアノの端から端まで左手です!!
とても難しい曲と思うのですが、
ピアノもよく、管弦楽との調和もとてもよく、
あらためて好きになりました。
(また「生で聴くと大好きになるの法則」!!)
やはり、「フランスものはフランス人に」という私の偏見がツボにはまった感じです。
ジャン・フィリップ・コラール、ブラボーです。
(CD買っちゃいましたよ♪)
それまでは、「ピアノ協奏曲ト長調」の方が断然好きでしたが、
今は「左手~」も勝るとも劣らないくらい好きです!!
生で聴けて本当によかったです。
定演はアンコールがないのですよね、それが残念でした。
ジャン・フィリップ・コラールの右手も聴きたかったです。
ラヴェルのピアノ曲を、1曲艶やかに弾いてほしかったです。
(3月には、「ピアノ協奏曲ト長調」も聴けます)
今年を振り返って(ラヴェルを聴きながら) [ラヴェル]
少し早いですが、今年を振り返ります。
(これが今年最後のブログというわけではありません。明日からもダラダラ続くと思います。)
今年は念願の音楽ブログを始めることができ、とても楽しく1年をしめくくれます。
これまで、クラシックが好きだと言うと、
一瞬間があき、「ふ~ん……」といった反応で、何かこちらが悪いことを言ったのかのような思いにとらわれることが多く、
それでも、基本は「一人でも!」「好きなものは好き!」を貫いていたのですが、
時に疲れることもあり、少し離れていました。
やはり「のだめ」がきっかけだったと思います。
やっぱり好きなものは好きだし、いいものはいい。
そんな簡単なことを、ブログの世界では貫ける幸せを感じられました。
共感のコメントを寄せてくださった方々にも感謝致します。
さらに、自分だけの世界にいたら、出会えることもなかった音楽にも巡り会えました。
自分の知らなさに、少々落ち込むこともありましたが、
それ以上に新しい出会いが新鮮で、
この年になっても、まだまだ未知のものに出会え、それを喜びにできる経験をできたことが、一番の収穫です。
何よりの収穫は、ラヴェルのピアノ曲です。
これまで、管弦楽のラヴェルしか知りませんでした。
「ピアノ協奏曲ト長調」のCDをポッチさんに教えていただいたのをきっかけに、ラヴェルのピアノ曲を聴くようになり、
それまで知らなかった新しい世界に、もうすっかり魅了されてしまいました。
それは、まさしく、「音の宝石箱や~♪」です。
都会に出てきた田舎娘が、見るもの触れるものに驚いている感じです。
今は「クープランの墓」「夜のガスパール」が好きで、とりあえず持っているロジェとフランソワを聴き比べています。
「クープランの墓」はロジェで、「夜のガスパール」はフランソワがいいかな、なんて聴いていますが、
もっと違う人のも聴いてみたいという思いにもかられています。
着メロも、「クープランの墓」の「前奏曲」になっています♪
NHKの「浜松国際ピアノコンクール本選」を見て [ラヴェル]
なんといっても、お目当ては、名古屋の中3北村朋幹さんのラヴェル「ピアノ協奏曲ト長調」でした。
上手下手で言えば、当たり前のことですが上手です。
ただ、あのコンチェルトを15歳の少年がいかに自分のものにするのか、興味津々でした。
残念ながら第1楽章はカットされていたのですが、
できることなら最初から聞きたかった!!と思わされる演奏でした。
ジャズ的要素のある第1楽章、
誰を想って歌いあげるのかという第2楽章、
技巧を楽しむ第3楽章、
これをどうやって弾きこなすのか全部聴きたかったです。
とにかく、ラヴェルの、音のキラキラ感を存分に出していて、将来が愉しみです。
で、やはりこの第2楽章を、生まれて15年の少年は何を想って弾いていたのか、気になります。
もちろん、長く生きていても、なんの感性も培われていない大人も少なくありません。
歳月が問題ではない、と頭ではわかってはいても、やはり!なのです。
なぜなら、自分の中3(早生まれなので、ほとんど14歳)のときを思い起こせば、
ろくなこと考えていなかったな、となるからです。
しいてあげれば、『ジェーン・エア』を読み耽っていたっけ。
あの小説の愛の形に、中3の私は、かなり憧れを抱いていたっけ。
そんな私にピアノの才があったとして……でも、あのラヴェルは弾けないだろうな、と。
とにかく、素晴らしい演奏でした。
もし、ライヴで聴ける機会があるのなら、聴いてみたいと思いました。
【追記】
昨夜の放送は、この地域限定だったようですが、
31日午前10:20からBS2で放送があるようです。
http://cgi4.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=300&date=2006-12-31&ch=12&eid=12254